ねじ込む

【ねじこむ】動詞

同義語

同品詞の類義語

押し込む
突っ込むcolloquial
埋め込む

類義句

同品詞の慣用的言い換え

ぐっと奥まで入れるcolloquial
深く差し込む文芸的

直喩変換

「Xのような」「Xみたいに」形式の直喩

杭を打ち込むように文芸的
ピストン運動で

動詞的言い換え

形容詞・副詞を動詞句に変換

挿入する
貫く文芸的

体言的言い換え

用言を体言に変換

一突きcolloquial
侵入

婉曲・強調変換

ニュアンスの増減(婉曲化・強調化)

奥深くまで
深く激しくcolloquial

関連語を探す

効率が悪いから外れない——回して通す機構について

ねじというものは、斜面を円筒に巻きつけた形をしています。傾きの緩い坂を長く歩けば少ない力で高いところへ行ける——その坂を螺旋にして、回転を軸方向の前進へ翻訳する装置です。倍力の比は大きく、手で回せる程度の力から相当な軸力が生まれます。ただし取り出せる仕事の割合は驚くほど低く、締結に使われる一般的なねじでは、加えたエネルギーの大半が接触面の摩擦で熱に変わってしまいます。機械としては、出来のよくない部類です。ところが、この効率の悪さこそが用途を成立させています。効率がある水準を下回ると、軸方向にどれだけ引かれても、ねじは自分から逆回転しません。無駄が大きいから、緩まないのです。

日本語がこの機構を動詞に取り込んだとき、直進の語とは別の位置が与えられました。押し込むは直線の勝負で、勝敗は力の大小で決まります。ねじ込むはそうではありません。回っているあいだ、進む距離はごくわずかで、代わりに何度でも回せます。力で足りないぶんを行程の長さで埋める——そういう解き方です。だからこの動詞は、抵抗があることを前提として語の内側に抱えています。抵抗のない穴に何かを通すとき、人はそれをねじ込むとは言いません。すでに開いている場所では、回す理由がないからです。回転と直進の比は、ねじ山の間隔として最初から決まっています。一回転で進む距離が短いねじほど、同じ軸力を出すのに要る力は小さく、代わりに回す回数は増えます。力の不足を時間で買い戻すという交換が、機構の寸法そのものに刻まれているわけです。

禁忌をめぐる二十世紀の議論が明らかにしたのは、これとよく似た構造でした。侵犯とは、禁止を取り払うことではありません。禁止が生きていなければ、越えるという出来事そのものが成立しないのです。禁忌は侵犯にとって障害であると同時に条件であり、越えたあとも、越えられた線は消えずに残ります。開けっ放しの門をくぐる人は、どこも越えていません。ねじが閉じた素材を必要とするのと同じで、この構造では、抵抗は壊すべきものではなく、保存したまま通過されるべきものとして扱われます。

この語の比喩用法は、そのあたりを正確に写しています。予定にねじ込む、苦情をねじ込む——いずれも、相手の秩序を破壊せずに、本来その枠にない要素を居座らせる場面で使われます。壊してしまえば、居座る場所のほうが消えてしまいます。ねじ込まれた側の予定表は、形式としては元のまま成立していて、しかし内側に異物を抱えたまま動き続けることになります。摩擦で失われた熱が締結を保つように、この動詞では、抵抗が残っていることが結果の持続を保証しています。

書く側の実務としては、通ったかどうかより、何回で通ったかを書くほうが効きます。一度で入ったなら、それは押し込むと書くべき出来事です。戻ることのない前進は、この語の管轄に入りません。途中で戻り、角度を変え、また回す——その反復の記述だけが、抵抗の側に厚みを与えます。緩まないものを作りたいなら、効率のよい経路を選んではいけません。

文: hakadoru.ai 編集部

エディタで直接置換して執筆を加速

SaaS エディタではシソーラスの結果をワンクリックで本文に反映できます

無料で始める →